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2009/03/15

映画「チェンジリング」

映画マニアの佐藤秀さんがBlogコメント欄で、「感動して言
葉がないです、ということで。」と書かれているので、見たかった。
1928年ロスアンジェルスのお話。
先に感想を言うと、僕は感動した。
(↓ここから先はネタばれするので、見てない人は読まない方が良
  い。)

でも、人によっては救いがなく、あまりに無慈悲な結果に見るんじ
ゃなかったという人もいるだろう。

割合と明るい感じで始まり、クリスティン・コリンズ(アンジェリ
ーナ・ジョリー)が電話交換会社の主任として活発に働いている様
子、シングルマザーの母として充実した生活を送っている様子が映
し出される。
電話交換機の間をローラスケートで走り回りながら、苦情処理に奔
走する姿が印象的だった。
息子もおとなしい自慢の息子(9歳)だった。
シングルマザーになった理由は子供の父親が責任からにげたという
ことだった。
しかし、本来休暇をとっている3月10日に仕事に急に呼び出され、
夕刻に家に帰ってくると家の中に見つからない。
外に探しに行っても見つからないため、警察に連絡する。
しかし、「不明になってから24時間は捜索しない。」と警察は言
う。
理由は「外で夜遊びをする子供がいるのに、捜索するのは馬鹿げて
いる。」とのこと。
そのことでも警察の怠惰や腐敗は明らかだが、結局翌朝から捜索が
始まるが息子のウォルターは見つからない。

五ヵ月後にイリノイで息子が見つかったとの連絡が入り、電車の駅
で警察のJ・J・ジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)と記
者会見の運びになった。
しかし、似ているがそれは息子ではない。
警部にそのことを訴えても無視されて、結局息子ではない子供を引
き取って家に連れて帰ることになる。
ここで、記者会見で息子ではないことを強く訴えていなかったのが、
彼女の唯一の失敗だったようだ。

結局、嘘の息子は自分がウォルターであると言い張り続け、背が低
くなったことや、学校の先生の証言、歯形などの証拠を見つけて、
警部にそのこと訴えたが、警部からは精神病院に措置入院させられ
る。(Code12というらしい。)
水をかけられ、梅毒検査で股間をまさぐられるシーンが印象的だっ
た。

精神病院では警察に逆らったというだけで、Code12で不当監
禁されている人がうじゃうじゃいた。
映画の中では女性ばかりだったように見えたが、あれは病棟が男女
別なのだろうか?
食堂を男女に分ける意味がないと思うので、それは違う気がする。
女性が社会進出する過程で、警察と争うことが多くなってそうなっ
たのだろうか?

結局、警察の都合が良い内容にサインをしないと精神病院から出ら
れない。
普通はここで抵抗を諦めるだろうが、クリスティンは戦い続けた。

長老教会のグスタヴ・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ
)がクリスティンがいないことに気づき、彼女が集めた証拠を持っ
て裁判所の命令書を片手に彼女を解放する。

その間にカナダからの不法入国の疑いを持たれた少年サンフォード
・クラークが補導されて、本国送還の時に衝撃の告白を始める。
少年はおじのゴードン・ノースコット(ジェイソン・バトラー・ハ
ーナー)に殺すと脅かされて、ゴードンの20人の少年誘拐と殺害
に関与したことを告白した。
それが本当である証拠も次々見つかる。
そして少年が殺したという子供の中にウォルターがいた。

このことで一気にロスアンジェルス警察への批判が高まり、警察の
聴聞委員会が開かれる。
警部の永久停職とその上司のジェームズ・E・デイヴィス警察本部
長(コルム・フィオール)の解任が決まった。
またCode12で警察に精神病院に入れられた他の人たちも解放
された。

誘拐された少年のうち、逃げることに成功したデビッドが発見され
る。
デビッドが逃げる時に、ウォルターが彼が逃げるのを助けたことも
わかった。
犯人であるゴードンはウォルターの生死について思わせぶりな態度
を取るが、結局何も言わずに死刑に処せられる。
デビッドと一緒に逃げたウォルターが無事でいることを、クリステ
ィンだけが信じて、一生ウォルターを探し続けた。
死体の区別がつかないので諦められない母の気持ちがとても悲しい。
逃げ出してすぐにデビッドが警察に行けなかったのは、ゴードンの
慰み者にされてしまったためだろう。
すぐに家族の元に帰られる精神状態ではなかった筈だ。

アンジェリーナ・ジョリーは微妙な感情の揺れなどの感情表現がと
ても上手にできていたと思う。
また、ストーリには一切冗長さがなく、淡々としていながら非常に
シャープな感じのできになっている。
唯一犯人の死刑のシーンがあんなに死ぬまで時間がかかるかなぁ?
と若干疑問を感じたくらい。

しかし、偽装息子は結局ロスアンジェルスにいるとスターに会える
かも?と思ったという非常に単純な理由だったが、これは本当の話
だったのだろうか?
最終的には非常に後味が悪いストーリだったが、心は物凄く揺すぶ
られた。
これが本当の話を元に書かれたことを知り、更に後味は悪くなる。
この後味に耐えられるかどうかで評価が決まると思う。

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コメント

感動して言葉がないです、ということで、というのは、にゃむばななさんとの微妙なやりとりですから。

投稿: 佐藤秀 | 2009/03/15 23:10

コメントありがとうございます。
微妙なやりとりですか。
でも、あれがきっかけになったのは事実なので、訂正の必要はないですよね?
僕の心が大きく揺すぶられたのは確かです。
感動しました。

投稿: ごろー | 2009/03/16 05:23

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